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  • カナダ 雇用統計 雇用者数は増加し失業率は引き続き低水準 2023年3月

    カナダ 雇用統計 雇用者数は増加し失業率は引き続き低水準 2023年3月

    概況

    カナダ 統計局 の発表によると、2023年3月のカナダの雇用者数は2,008万9,000人となり、前月からの増減者数は予想+1万2,000人に対して+3万4,700人で前月比+0.2%、失業率は予想5.1%に対して5.0%とどちらも予想よりも良い結果となりました。

    雇用者数は2022年9月以降上昇傾向が続いています。9月からの雇用者増加数合計は38万3,000人で+1.9%となっています。

    平均時給は季節調整なしで、前年同月比+5.3%となり+$1.68で$33.12に上昇しました。

    運輸倉庫業を筆頭に3業種で雇用が増加

    運輸倉庫業の雇用者数は、2月はほとんど変化がありませんでしたが、3月は+4万1,000人で+4.2%となり、2022年2月から2023年1月までの-4万1,000人の減少を相殺しました。

    ビジネス・建築・その他サポートサービスも3万1,000人増加し+4.4%となり、前月比では2021年11月以来の増加となりました。金融・保険・不動産・賃貸・リースは+1万9,000人で+1.3%となり、過去1年間の上昇傾向が続いています。

    一方、建設業は-19,000人で-1.2%、個人・修理業・その他サービスは-1万1,000人で-1.5%、天然資源は-1万1,000人で-3.2%と雇用者数は減少しました。

    Canada Employment Change

    失業率は4ヶ月連続で横ばい

    2023年3月の失業率は5.0%となり、2022年6月と7月に観測された過去最低の4.9%をわずかに上回ったものの、12月から4ヶ月連続でこの低水準を維持しています。

    2023年3月の失業者の多く (63.4%) は、失業期間が13週間以下で、27週以上の長期失業者の割合は16.0%となり、前年の20.3%から減少しました。

    コア年齢層 (25〜54歳) の女性と男性の失業率は、過去12ヶ月間歴史的な低水準で推移しています。2023年3月はどちらもほとんど変化が無く、コア年齢層の女性の失業率は4.2%で男性は4.4%でした。

    Canada Unemployment Rate

    出典 :

    Labour Force Survey, March 2023 | Statistics Canada
    Canada Employment Change | Investing.com
    Canada Unemployment Rate | Investing.com

  • カナダ GDP 大きくリバウンドして上昇 2023年1月

    カナダ GDP 大きくリバウンドして上昇 2023年1月

    カナダ 統計局 によると、2023年1月のカナダの実質GDP (国内総生産) は、約2兆790億カナダドル (2,078,723 Bil. | 約203兆円) となり、前月比で予想+0.3%に対して+0.5%と良い結果となりました。製造業が+0.4%、サービス業が+0.6%とともに増加し、20セクター中17セクターで増加となっています。

    前月2022年12月は前月比で予想を下回り-0.1%となり、2021年8月 (改定値) 以来のマイナスとなったため、ついに成長に陰りが見え始めたかと思われましたが大きくリバウンドしました。

    Real gross domestic product rises in January

    2023年1月の成長の主な要因は、卸売業、運輸倉庫業、鉱業・採石業・石油ガス採掘業がいずれも前月の減少から回復したことです。また、2022年後半に比較的横ばいで推移していた宿泊・飲食サービス業の活動も成長に転じたことも要因の一つです。

    Canada Gross Domestic Product (GDP) MoM

    出典 :
    Gross domestic product by industry, January 2023 | Statistics Canada
    Canada Gross Domestic Product (GDP) MoM | Investing.com

  • カナダ 小売売上高 2023年1月

    カナダ 小売売上高 2023年1月

    カナダ 統計局 によると、2023年1月のカナダ小売売上高は664億カナダドルとなり、前月比で予想+0.7%に対して+1.4%と上回りました。

    小売業の88.7%を占める9つのセクターのうち7つのセクターで売上が増加しました。この増加は主に、自動車及び部品販売店の+3.0% (6ヶ月連続の増加) とガソリンスタンド及び燃料販売店の+2.9%の売上増に牽引されました。

    ガソリンと自動車などを除いたコア小売売上高は+0.5%のため、左記2セクターの影響が大きかったといえます。

    上記以外でコア小売売上高増加に寄与したのは、食料品及び飲料小売業で、ビール・ワイン・酒類小売店が+2.3%、コンビニエンスストア及び自動販売機オペレーターが+6.0%、専門食品小売店が+3.3%でした。

    逆に売上が減少したセクターは、スポーツ用品・ホビー・楽器・書籍・雑貨小売業で-1.2%で、このセクターの売上高は直近7ヶ月間のうち5ヶ月間減少しています。

    Canada Retail Sales MoM

    出典 :
    Retail trade, January 2023 | Statistics Canada
    Canada Retail Sales MoM | Investing.com

  • カナダ 新築住宅価格、2月も下落が続く 2023年2月

    カナダ 新築住宅価格、2月も下落が続く 2023年2月

    カナダ 住宅 関連記事

    カナダ 統計局 によると、カナダの新築住宅価格指数は、前月比で予想-0.1%に対して-0.2%と下回りました。同指数は、過去6ヶ月間で5ヶ月低下しています。また、調査対象となった27の国勢調査都市圏のうち25都市圏で価格が下落または横ばい、2都市圏で上昇しました。

    カナダ中央銀行が1月に行った利上げが住宅ローンコストの上昇に影響し、引き続き、新築住宅価格は下落基調にあります。

    Canada New Housing Price Index MoM

    出典 :
    New Housing Price Index, February 2023 | Statistics Canada
    Canada New Housing Price Index MoM | Investing.com

  • カナダ CPI インフレ改善も食料品高止まり 2023年2月

    カナダ CPI インフレ改善も食料品高止まり 2023年2月

    カナダ CPI インフレ率 消費者物価指数 関連記事

    概況

    カナダ 統計局 によると、カナダの消費者物価指数 CPI (インフレ率) は、2023年1月の+5.9%に続き2月の前年同月比は+5.2%となり上昇はさらに鈍化、2020年4月以降で減速幅が最大となりました。事前の予想+5.4%に対しても-0.2ポイントと低い値となっています。

    この前年同月比の減速は、昨年2月の物価が前月比+1.0%と急伸したことに起因するところもあります。

    食品とエネルギーを除く物価は、2023年2月の前年同月比は+4.8% (1月は+4.9%)、住宅ローン金利費用を除く全項目は+4.7% (1月は+5.4%) と双方ともに前月の値を下回りました。

    前月比では、1月の+0.5%に続き2月は+0.4%となりました。1月と比較して2月は住宅ローン金利の支払いが多くなりましたがエネルギー価格の下落により一部相殺されました。

    インフレ率はここ数ヶ月で鈍化しており落ち着きつつあるように見えますが、6ヶ月前と比べるとまだ1.2%上昇しており物価は依然として高い水準にあります。1年半前と比較するとインフレ率はまだ8.3%上昇している状況です。

    Canada Consumer Price Index (CPI) YoY

    食料品の価格は高止まり

    2023年2月の食料品販売店での価格は前年同月比+10.6%となり、7ヶ月連続で2桁の上昇を記録しました。食料品価格の上昇圧力は、生産地域の天候不順による供給制約、及び飼料、エネルギー、包装材料などのコストの上昇によって続いている状況です。

    穀物製品 +14.8%、砂糖・菓子類 +6.0%、魚介類・その他水産物 +7.4%など、一部の食料品の価格上昇は2月の前年同月比で加速しています。一方、ノンアルコール飲料 +11.1%、肉類 +6.2%、野菜・野菜調理品 +13.9%、ベーカリー製品 +13.9%、乳製品 +9.1%などの価格上昇は鈍化しました。

    供給拡大でエネルギー価格は下落

    2023年2月のエネルギー価格は、前年同月比で-0.6%となり、1月の+5.4%と比較すると大きく下落しました。ガソリン価格の-4.7%がこの下落を牽引しており、2021年1月以来の前年同月比マイナスとなりました。

    ガソリン価格の前年同月比低下については、2022年初頭のロシアのウクライナ侵攻時に価格が急上昇し始めたことが大きく影響しています。

    住居費の上昇ペースは3ヶ月連続で緩やかに鈍化

    2023年2月の住居費は、+6.1%と3ヵ月連続で前年同月比の上昇ペースが鈍化してきました。新築住宅価格指数の前年同月比も、1月の+4.3%に比べると2月は+3.3%とで鈍化してきています。不動産の売却手数料を含むその他の所有宿泊費も+0.2%と2月に減速しました。これらの動きは、住宅市場の全般的な冷え込みを反映しています。

    逆に、住宅ローン金利指数は、1月の+21.2%と比較して2月は+23.9%と前年同月比で増加し、1982年7月以来最も速い上昇ペースとなりました。3月8日にカナダ中銀は政策金利の据え置きを発表しましたが、この上昇はまだ金利が上昇している環境下で発生したものになります。

    出典 :
    Consumer Price Index, February 2023 | Statistics Canada
    Canada Consumer Price Index (CPI) YoY | Investing.com

  • [2023年3月] カナダドル 円 為替 考察

    [2023年3月] カナダドル 円 為替 考察

    CADJPY 4時間足 2〜3月

    概況について

    カナダ円 (CAD / JPY) 2023年3月の為替の動きについての考察です。3月は既に半分以上が過ぎていますが、2月28日に付けた今年最高値1カナダドル100.88円をピークに下落傾向にあります。

    週足で大きな動きを確認すると、2020年3月に73.81円の大底を付けた後に上昇を続けて来ましたが、2022年9月に天井の110.53円を付けそこからは下落基調にあり、上記100.88円は戻り高値の位置にあるように見えます。

    経済指標のレビュー

    CPI 消費者物価指数 (インフレ率) は、昨年6月 (発表は7月) のピーク以降前年同月比で下落傾向です (以下チャートの矢印の通り)。この傾向が明確になったことにより、カナダ中央銀行は利上げを行っている主要先進国で一番最初に金利を据え置きました。

    金利を据え置くということで今後利下げが起きる可能性が出て来るとの観測から、カナダドルは弱含むことが考えられます。今後もこの傾向が続くとカナダドルの売りに繋がります。

    Canada Consumer Price Index (CPI) YoY
    Canada Consumer Price Index (CPI) YoY

    GDP は、直近の前月比でマイナス成長となりました (以下チャートの丸の通り)。これは2021年8月 (改定値) 以来のことで、夏以降維持してきた微増傾向から流れが変わった可能性があります。

    しかし、20の産業分野のうち12分野ではプラス成長しており、石油・ガス採掘業1分野の想定外のマイナスが大きく影響したためで、まだ景気が失速したとは言えない状況かと思います。

    Canada Gross Domestic Product (GDP) MoM

    雇用統計 は、引き続き強い状態です。COVID-19前の上昇水準に戻りつつあります (以下チャートの矢印の通り)。失業率も過去最低レベルにまで下がり維持しています。雇用は遅効指標と言われており、景気失速時に真っ先に崩れるものではありませんが、雇用市場は極めて強い状態にあります。

    Canada Employment

    WTI原油価格は、2008年以来の高値を昨年3月に付けその後6月のダブルトップ以降長く下落基調にあります。カナダは世界第4位の産油国で、特に原油などの資源価格が下落する局面ではカナダドルは下降しやすくなります。必ずしも直結するわけではないにしても、現在は資源高を理由にして買われる状況ではありません。

    WTI Crude Oil Price

    政策金利の発表

    さて、3月はカナダ中央銀行による政策金利の発表があり、結果上記の通り、利上げを行っている主要先進国で一番最初に金利を据え置きました。上記経済指標からそう判断されたと考えられますが、やはり一番影響力が強いのはCPI (インフレ率) の鈍化でしょうか。

    カナダ経済が一番影響を受けるアメリカではインフレについては一喜一憂している状況で、未だインフレ懸念が根強く残っています。アメリカのCPI (インフレ率) や今後の利上げ幅次第では、カナダは再度利上げに引き込まれる可能性もあるでしょう。

    次回カナダの金利発表日は4月12日になります。それまでに新たにCPI、GDP、雇用統計が発表されます。そして、アメリカは来週3月22日にFEDによる政策金利の発表があります。これらの結果がこれまでの路線通りなのか、変化が出るのかについて観察することが重要になります。

    カナダドルの動向

    上記政策金利の動向がそのままカナダドルの強弱に繋がります。現状では、CPI (インフレ率)、GDP、原油価格は弱く、雇用統計は強い状態です。次の政策金利発表の日までに、上記指標に大きな変化がなければ金利の据え置きも続き、カナダドルは売られる傾向が続くでしょう。

    しかし、おそらく一番カナダの政策金利に影響力があるのは、アメリカの政策金利だと思います。金融危機の始まりが示唆される今、一旦利上げを停止するかどうかは全世界が見守る重要な局面ですので、もし据え置きとなると米ドルとともにカナダドルの動向に対しても強い影響が出るでしょう。

    日本円の動向

    日本円の動向については、3月13日以降断続的に大きな円買いが入って来ており、ボラティリティが高い状態が続いています。資源通貨と同時に買われるなど、これまでのリスクオン・オフ時とは違う動きをしており、日本の将来的な利上げに向けて投機筋の力が働いているようにも見えます。

    次の日銀政策決定会合は4月の終わりに予定されています。植田新体制で何が変わり何が変わらないのか、「現状では金融緩和の継続が必要」とハト派のコメントしているため、もし変化があれば大きく円高に向かい、事前に円高傾向の状態で会合で変化が無ければ円安に戻す、といった感じでしょうか。

    まとめ

    現状、カナダドルは弱く、3月中旬以降強い円買いが来ては少し戻しまた円が買われるという状況です。直近では、今後さらに円買いが来て円高になるかどうかに注目したいと思います。

    しかし、3月22日のアメリカの金利発表内容によっては、大きくどちらかに動く可能性が極めて高いです。もし金利据え置きになればカナダドルは大きく売られカナダ円は下落し、逆に50bpsの利上げとなれば上昇、25bpsの利上げであればパウエル議長の質疑応答次第となるでしょう。

    三角保ち合いの行方

    CADJPY 4時間足 3月

    上チャートは3月直近のカナダドル円になります。紫の線で三角形を描いていますが、これは、値の上昇と下落の値幅が徐々に狭まっていきチャートの形が三角形のようになる状態を表しており、三角保ち合いと呼びます。

    これは買いと売りの勢力が均衡して来ている有り様で、その先の頂点近くに行き着くとどちらかに大きく動くことがほぼ確実に起こります。問題はどちらに動くかは確実にはわからないということです。

    ちょうどアメリカFEDによる政策金利発表の日がその頂点と重なります。このチャートを見るに、その日のために力を蓄えているように見えます。

  • カナダ 失業率 雇用統計 堅調に推移するも前月と同水準に 2023年2月

    カナダ 失業率 雇用統計 堅調に推移するも前月と同水準に 2023年2月

    カナダ 統計局 の発表によると、2023年2月時点でのカナダの雇用者数は2,005万4,100人となり、前月からの増減者数は予想+1万人に対して+2万1,800人 +0.1%、失業率は予想5.1%に対して5.0%とどちらも予想よりも良い結果となりました。

    12月の+6万9,200人 +0.3%、1月の+15万人 +0.8%と2ヶ月連続で大幅に増加して来ましたが、今回2月はほとんど変化がなく横ばいで1月と同程度の水準にとどまりました。雇用者数は2022年9月以降毎月増加傾向にあります。

    主に雇用者数が増加したのは、医療・社会福祉+1万5,000人 +0.6%、行政機関+1万人 +0.9%、公益機関+7,500人、+5.0%で、一方主に減少したのは、建設・その他サポートサービス-11,000人 -1.5%でした。

    州別に見ると、ニューブランズウィック州+5,100人 +1.3%、マニトバ州+4,900人 +0.7%、ニューファンドランド・ラブラドル州+3,800人 +1.6%、プリンスエドワード島+1,700人 +2.0%で雇用者数が増加、ノバスコシア州-4,700人、-0.9%では減少、その他の州では雇用数にほとんど変化はありませんでした。

    平均時給は前年同月比 (季節調整なし) で、+5.4% +1.69ドルの33.16ドルでした。

    Employment in February remains on par with January level
    Canada Employment Change
    Canada Unemployment Rate

    出典 :

    Labour Force Survey, February 2023 | Statistics Canada
    Canada Employment Change | Investing.com
    Canada Unemployment Rate | Investing.com

  • カナダ中銀は政策金利を維持、量的引締を継続 2023年3月8日

    カナダ中銀は政策金利を維持、量的引締を継続 2023年3月8日

    カナダ 中銀 は2023年3月8日、政策金利のターゲットを4.50%に据え置くとし、量的引き締め政策を継続することを発表しました。

    世界的にインフレ率は依然として高いものの、主にエネルギー価格の低下により改善の兆しが見えています。ただし、米国と欧州では、成長率とインフレ率の短期的な見通しがいずれも1月の予想より高くなっており、労働市場は引き続きタイトでコアインフレ率の上昇は持続している状況です。

    カナダの直近 (2022年12月) のGDPでは予測を1年ぶりに下回りました。消費、政府支出、純輸出がすべて増加する中、GDPが予想を下回ったのは在庫投資が大きく減速したことが主因です。金融引き締め政策が引き続き家計消費の重荷となっており、内外の需要の鈍化に伴い企業投資も弱まっています。

    カナダの労働市場は依然として極めてタイトです。雇用の伸びは驚くほど強く失業率は歴史的な低水準にとどまり、求人倍率は上昇しています。賃金は4〜5%の伸びを続けていますが、生産性は最近の四半期で低下しています。

    2023年1月の消費者物価指数 CPI (インフレ率) は、エネルギー、耐久消費財、一部のサービスの価格上昇の鈍化を反映して5.9%に緩和されました。

    食料と住居の価格上昇は依然として高く、カナダ国民に継続的な苦しみを与えている状況ですが、今後数四半期は経済成長が弱いと予想されるため、製品市場と労働市場への上昇圧力は緩和されると考えられます。これは賃金の伸びを緩やかにすると同時に、競争を促し企業がコスト上昇を消費者に転嫁することを難しくさせるでしょう。

    カナダ中銀は前回の発表の際、インフレ率が見通しに概ね沿って推移する場合、政策金利を現在の水準に維持するとの見通しを示し、今回、最近のデータに基づき4.5%に維持することを決定しました。

    経済動向と過去の利上げの影響を引き続き評価し、インフレ率を2%の目標に戻すために必要であれば、政策金利をさらに引き上げる用意があります。カナダ中銀は、カナダ国民のために物価の安定を回復させるというコミットメントに断固とした姿勢で臨んでいきます。

    次回の政策金利発表予定日は2023年4月12日になります。

    Canada Interest Rate

    出典 :
    Bank of Canada maintains policy rate, continues quantitative tightening | Bank of Canada
    Canada Interest Rate Decision | Investing.com

  • カナダ GDP 約1年半ぶりの前月比マイナス成長 2022年12月

    カナダ GDP 約1年半ぶりの前月比マイナス成長 2022年12月

    カナダ 統計局 によると、2022年12月カナダの実質GDP (国内総生産) は、2兆680億カナダドル (2,068.60 Bil. | 約200兆円) となり、前月比で+0.1%の予想に対して-0.1%となりました。マイナス成長となったのは2021年8月 (改定値) 以来のことで、予測を下回ったのも1年ぶりとなります。

    Canada Gross Domestic Product (GDP) MoM

    20の産業分野のうち12分野でプラス成長したものの、計画外のメンテナンスが石油・ガス採掘業に大きく影響したことが原因となり、2022年最後の月の活動は全体で見ると縮小となりました。

    以下のチャートの通り、全体でマイナス成長とはなったものの、一つの産業が大きく足を引っ張っている状態のため、経済成長が止まったかどうかの判断にはまだ早いと考えます。

    Main industrial sectors’ contribution to the percent change in gross domestic product in December

    2022年は下半期に成長が減速したものの、実質GDPは20の産業分野のうち19分野の増加し、前年同月比では2.3%拡大しました。

    出典 :
    Gross domestic product by industry, December 2022 | Statistics Canada
    Canada Gross Domestic Product (GDP) MoM | Investing.com

  • カナダ 住宅ローン金利の上昇が新築住宅価格へ下落圧力 2023年1月

    カナダ 住宅ローン金利の上昇が新築住宅価格へ下落圧力 2023年1月

    カナダ 住宅 関連記事

    カナダ 統計局 によると、2023年1月のカナダ新築住宅価格指数は、前月比で予想+0.1%に対して-0.2%と下回り、前月の横ばいから再度下落に転じました。

    調査対象となった27の国勢調査都市圏 (Census Metropolitan Areas) のうち25都市圏で価格が下落または横ばい、2都市圏 (セントジョンズとカルガリー) でのみ価格が上昇しています。

    カナダ中銀が1月に政策金利を25bp追加引き上げて4.5%としたため、借入コストは再び上昇しました。住宅ローン金利の上昇に伴い住宅購入需要にも影響が出て来ており、新築住宅価格への下落圧力が続いています。

    カナダ抵当・住宅公社 (Canada Mortgage and Housing Corporation) によると、2022年12月の一戸建て住宅完成後の未販売在庫 (未吸収在庫) は前年同月比で18.7%増加しています。

    New Housing Price Index
    Canada New Housing Price Index MoM

    出典 :
    New Housing Price Index, January 2023 | Statistics Canada
    Canada New Housing Price Index MoM | Investing.com

  • カナダ 小売売上高 2022年12月

    カナダ 小売売上高 2022年12月

    カナダ 統計局 によると、2022年12月のカナダ小売売上高は621億カナダドル、前月比で予想+0.4%に対して+0.5%と上回りました。

    小売業の11のサブセクターのうち75.1%を占める7つのサブセクターで売上高が増加しています。主に、自動車及び部品販売店の+3.8%と総合スーパーの+1.7%の売上が全体の増加を牽引しました。

    2022年12月のカナダ小売Eコマースの売上高は季節調整済みベースで前月比-5.7%でした。調整前ベースでは、前年同月比-2.4%の44億ドルで小売売上高全体の6.5%を占めました。

    カナダ EC化率 の記事にある eMarketer による2022年カナダの小売EC化率 (Retail Ecommerce Sales / Total Retail Sales) は13.6% (2022年6月) とあるため、データに差がある状態です。

    Canada Retail Sales MoM

    出典 :
    Retail trade, December 2022 | Statistics Canada
    Canada Retail Sales MoM | Investing.com

  • カナダ 消費者物価指数 CPI 2023年1月

    カナダ 消費者物価指数 CPI 2023年1月

    カナダ CPI インフレ率 消費者物価指数 関連記事

    カナダ 統計局 によると、2023年1月の消費者物価指数 CPI (インフレ率) は、前年同月比で予想+6.1%の上昇に対して0.2ポイント届かず+5.9%となり伸びが鈍化しました。前月との比較では予想+0.7%に対して+0.5%となり、両方の予想比較で下振れしたことになります。

    前月比で、最も上昇に影響したのはガソリン価格で+4.7%の上昇でした。この価格上昇は、冬の嵐 (Elliot) による米国南西部の製油所閉鎖に関連しています。次いで住宅ローン金利、食肉価格の上昇が続きました。

    前年同月比でのガソリン価格は+2.9%の上昇で、12月の+3.0%上昇からわずかに減速しています。

    2022年12月の前年同月比+6.3%に比べて1月は+5.9%と物価の上昇が鈍化しましたが、1年前の2022年1月は、ロシアのウクライナ侵攻の脅威の中で緊張が高まり、サプライチェーンの混乱や住宅価格の上昇と相まって物価上昇が強かった月のため比較的伸びが鈍化したように見えるのかもしれません。

    Canada Consumer Price Index (CPI) YoY

    出典 :
    Consumer Price Index, January 2023 | Statistics Canada
    Canada Consumer Price Index (CPI) YoY | Investing.com