Category: CPI インフレ率

  • カナダ CPI インフレ率 消費者物価指数 2023年8月

    カナダ CPI インフレ率 消費者物価指数 2023年8月

    カナダ CPI インフレ率 消費者物価指数 関連記事

    カナダの2023年8月 CPI 消費者物価指数 (インフレ率) は、前年同月比で+4.0%となり、前月の+3.3%前々月の+2.8%から上昇幅が連続で増加しました。

    カナダ CPI 消費者物価指数 2023年8月

    出典 :
    Consumer Price Index, August 2023 | Statistics Canada
    Canada Consumer Price Index (CPI) YoY | Investing.com

  • カナダ CPI インフレ率 消費者物価指数 2023年7月

    カナダ CPI インフレ率 消費者物価指数 2023年7月

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    カナダの2023年7月 CPI 消費者物価指数 (インフレ率) は、前年同月比で+3.3%と前月の+2.8%から上昇幅が増加しました。

    カナダ CPI 消費者物価指数 2023年7月

    出典 :
    Consumer Price Index, July 2023 | Statistics Canada
    Canada Consumer Price Index (CPI) YoY | Investing.com

  • カナダ CPI インフレ率 消費者物価指数 2023年6月

    カナダ CPI インフレ率 消費者物価指数 2023年6月

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    カナダの2023年6月のCPI 消費者物価指数 (インフレ率) は、前年同月比で前月の+3.4%から連続で上昇率を縮小し、2021年以来の2%台である+2.8%となりました。

    カナダ CPI 消費者物価指数 2023年6月

    出典 :
    Consumer Price Index, June 2023 | Statistics Canada
    Canada Consumer Price Index (CPI) YoY | Investing.com

  • カナダ CPI インフレ率 消費者物価指数 上昇率鈍化も食品と住宅ローン金利は高止まり 2023年5月

    カナダ CPI インフレ率 消費者物価指数 上昇率鈍化も食品と住宅ローン金利は高止まり 2023年5月

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    概況

    カナダの2023年5月のCPI 消費者物価指数 (インフレ率) は、事前の前年同月比の予想+3.4%と同じ結果となりました。前月4月の+4.4%から大きく下げた値で2021年6月以降最低の上昇率になります。

    この上昇幅鈍化の主な原因は、ガソリン価格の低下 (-18.3%) で、ガソリンを除いたCPIの前年同月比は+4.4%となっています。逆に、上昇の要因となったのは、引き続き住宅ローン金利コストの増加 (+29.9%) で、住宅ローン金利を除いたCPIの前年同月比は+2.5%の上昇となっています。

    食料品とエネルギーを除いたコアCPIは、前年同月比で予想+3.9%の上昇に対して結果が+3.7%となり、こちらも伸びが鈍化したかたちとなりました。ただ、エネルギー価格は下がって来ているものの、住宅ローン金利のコストが引き続き大きな負担となって来ていると言えるでしょう。

    エネルギー価格は前年同月比で大きく下落

    2023年5月のガソリン価格は、2022年5月の高値から前年同月比で-18.3%の下落となり、燃料油やその他燃料の価格も前年同月比で-36.9%の大幅下落となりました。

    昨年5月はロシアのウクライナ侵攻をめぐる供給不安でエネルギー価格が大幅に上昇していた時期のため、その月と比較すると、現在エネルギー価格は落ち着きを取り戻しているため大きく下落しているように見えます。

    上記以外では、天然ガス価格の下落 (-3.5%) もエネルギー価格の減速に寄与しており、天然ガスの前年同月比での下落は2020年8月以来となっています。

    以下のチャートの通り、2022年の中頃をピークにして消費者物価指数の前年同期比の上昇に与えるガソリン価格の影響は無くなり、2023年には上昇幅低下の圧力になって来ています。

    食料品価格は高止まり外食価格の上昇は加速

    2023年5月の食料品価格は前年同月比+9.0%の上昇となりました。食料品の中で上昇率が最も高かったのは、食用油脂の+20.3%で、ベーカリー製品の+15.0%、シリアル製品の+13.6%と続いています。

    外食の価格は+6.8%と前月4月の+6.4%よりも速いペースで上昇しています。人手不足と原価や経費の高騰が続いていることが理由となります。

    食料品価格の上昇率は全体のCPI 消費者物価指数の2倍以上であり、以下のチャートの通り、各項目の中で最大の上昇率を維持している状況です。前月4月と比較すると+9.1%とほぼ横ばいで価格は高止まりしています。

    * 唯一、前年同月比で輸送 (Transportation) の価格が下がった理由はガソリン価格の低下によるもの

    住宅ローン金利コストは過去最速ペースで3ヶ月連続で上昇

    2023年5月の住宅コストは前年同期比で+4.7%と前月4月の+4.9%よりは上昇率が鈍化してものの、住宅ローン金利コストは、前年同月比+29.9%の上昇となり、前月4月の+28.5%に続き高止まりしている状態です。高金利環境で住宅ローンを更新・開始したためで、3ヶ月連続で過去最大の上昇率となっています。

    上昇の理由は政策金利の引き上げによることは明確ですが、以下のチャートの通り、極めて速いペースで上昇を続けており、カナダ中央銀行による今後の対応に注目が集まります。

    出典 :
    Consumer Price Index, May 2023 | Statistics Canada
    Canada Consumer Price Index (CPI) YoY | Investing.com

  • カナダ CPI インフレ率 消費者物価指数 2023年4月

    カナダ CPI インフレ率 消費者物価指数 2023年4月

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    概況

    カナダ 統計局 によると、カナダの2023年4月の消費者物価指数 CPI (インフレ率) は、事前の前年同月比の予想+4.1%に対して0.3ポイント高い+4.4%となりました。これは3月の+4.3%よりも高い値で、2022年6月から毎月続いていた上昇率の鈍化が止まりました。

    前月比は3月の+0.5%に続き4月も+0.7%の上昇となりました。主に住宅ローン金利コストと家賃価格が、このインフレ率上昇につながっています。

    ガソリン価格は前月比で上昇するも前年同月比では下落が続く

    2023年4月のガソリン価格は前月比で+6.3%の上昇となり、2022年10月以降で最大の月間上昇率となりました。この上昇は、OPEC+から原油の減産が発表され価格が上昇したことを受けたもので、また、サマーブレンドへの切り替えや炭素税の引き上げも価格上昇に影響しました。

    ロシアのウクライナ侵攻の影響もありガソリン価格が上昇した2022年4月と比較すると、前年同月比で-7.7%低くなっていますが、侵攻以前の1年半前と比較するとガソリン価格は10.0%上昇しています。

    住宅買替えコストが伸び悩む中、住宅ローン金利コストは引き続き上昇

    住宅コスト (shelter costs) は2023年3月の前年同月比+5.4%に続いて4月は+4.9%となりました。住宅ローン金利の上昇により2022年4月と比較して金利コストの支払いは+28.5%も増加しています。また、高金利環境は賃貸需要の拡大を促し2023年4月の家賃価格の上昇+6.1%にも影響を及ぼしていると考えられます。

    一方で、住宅買替えコスト (homeowners’ replacement cost) は前年同月比で2023年4月は+0.2%と12ヶ月連続で上昇が鈍化、住宅市場の全般的な冷え込みを反映しています。

    食料品価格の上昇率は緩やかなペース

    食料品の価格は、前年同期比で2023年3月の+9.7%と比較して4月は+9.1%と少し上昇率が鈍化しました。特に、生鮮野菜の値上がりが鈍化し、主に2022年12月の過去最高価格から下落したレタスの-3.3%の値下がりが最も貢献しました。

    生鮮果実の価格は、前年同月比で3月の+7.1%の上昇に続き4月は8.3%の上昇となり、この増加はオレンジの価格が+12.0%上昇したことが最も影響しています。

    出典 :
    Consumer Price Index, April 2023 | Statistics Canada
    Canada Consumer Price Index (CPI) YoY | Investing.com

  • カナダ CPI インフレ率は上昇鈍化 エネルギー・食料品価格が落ち着く 2023年3月

    カナダ CPI インフレ率は上昇鈍化 エネルギー・食料品価格が落ち着く 2023年3月

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    概況

    カナダ 統計局 によると、カナダの2023年3月の消費者物価指数 CPI (インフレ率) は、2月の前年同月比+5.2%に続き+4.3%となり上昇は大きく鈍化、2021年8月以来の最小の上昇率となりました。事前の予想+4.4%に対して-0.1ポイント低い率となっています。

    食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は、2月の前年同月比+4.8%に続き3月は+4.5%とこちらも上昇が減速して来ています。

    前月比では、2023年2月の+0.4%に対し3月は+0.5%となりました。これは3月休暇中の季節需要 (旅行など) の増加によるところが大きかったといえます。

    インフレ率の上昇はここ数ヶ月で鈍化しているように思えますが、物価は依然高い水準にあり、例えば、6ヶ月前と比べると+1.7%、1年半前と比べると+8.7%上昇している状態です。

    ガソリン価格は2ヶ月連続で前年同月比が下落

    2023年3月のガソリン価格は、2ヶ月連続で前年同月比を大きく下回り (-13.8%)、2020年7月以降で最大の年間下落幅となりました。この下落は、ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー供給不安の結果、ガソリン価格が前月比+11.8%上昇した2022年3月の急騰が主な要因になります。

    住宅買替費用の上昇は鈍化するも住宅ローン費用は過去最速ペースで上昇

    住宅買い替えコストは、住宅市場の全般的な冷え込みを反映し、2月の前年同期比は+3.3%で3月は+1.7%と引き続き減速して来ました。

    一方、住宅ローン金利コストは2月の前年同月比+23.9%に対し3月は+26.4%とより速いペースで上昇しています。これはより高い金利での住宅ローンの開始や更新があったためで過去最大の年間増加率となりました。

    食料品価格の上昇ペースはやっと緩やかに

    生産地域の天候不順による供給制約、及び飼料、エネルギー、包装材料などのコストの上昇圧力によって、食料品価格は先月まで7ヶ月連続で前年同月比2桁%の値上がりを記録し高止まりしていましたが、2023年3月の食料品価格は、2月の+10.6%に対し+9.7%と上昇幅が小さくなりました。

    この上昇の鈍化は生鮮青果の価格低下に起因しています。生鮮果実の価格は、2023年2月の前年同月比+10.5%の後3月は+7.1%となり、特にぶどうとオレンジの価格が減速に最も貢献しました。

    同様に、生鮮野菜の価格も、前年同月比で2月の+13.4%に対し3月は+10.8%と減速し、主にきゅうりやセロリの価格が減速を牽引しました。

    出典 :
    Consumer Price Index, March 2023 | Statistics Canada
    Canada Consumer Price Index (CPI) YoY | Investing.com

  • カナダ CPI インフレ改善も食料品高止まり 2023年2月

    カナダ CPI インフレ改善も食料品高止まり 2023年2月

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    概況

    カナダ 統計局 によると、カナダの消費者物価指数 CPI (インフレ率) は、2023年1月の+5.9%に続き2月の前年同月比は+5.2%となり上昇はさらに鈍化、2020年4月以降で減速幅が最大となりました。事前の予想+5.4%に対しても-0.2ポイントと低い値となっています。

    この前年同月比の減速は、昨年2月の物価が前月比+1.0%と急伸したことに起因するところもあります。

    食品とエネルギーを除く物価は、2023年2月の前年同月比は+4.8% (1月は+4.9%)、住宅ローン金利費用を除く全項目は+4.7% (1月は+5.4%) と双方ともに前月の値を下回りました。

    前月比では、1月の+0.5%に続き2月は+0.4%となりました。1月と比較して2月は住宅ローン金利の支払いが多くなりましたがエネルギー価格の下落により一部相殺されました。

    インフレ率はここ数ヶ月で鈍化しており落ち着きつつあるように見えますが、6ヶ月前と比べるとまだ1.2%上昇しており物価は依然として高い水準にあります。1年半前と比較するとインフレ率はまだ8.3%上昇している状況です。

    Canada Consumer Price Index (CPI) YoY

    食料品の価格は高止まり

    2023年2月の食料品販売店での価格は前年同月比+10.6%となり、7ヶ月連続で2桁の上昇を記録しました。食料品価格の上昇圧力は、生産地域の天候不順による供給制約、及び飼料、エネルギー、包装材料などのコストの上昇によって続いている状況です。

    穀物製品 +14.8%、砂糖・菓子類 +6.0%、魚介類・その他水産物 +7.4%など、一部の食料品の価格上昇は2月の前年同月比で加速しています。一方、ノンアルコール飲料 +11.1%、肉類 +6.2%、野菜・野菜調理品 +13.9%、ベーカリー製品 +13.9%、乳製品 +9.1%などの価格上昇は鈍化しました。

    供給拡大でエネルギー価格は下落

    2023年2月のエネルギー価格は、前年同月比で-0.6%となり、1月の+5.4%と比較すると大きく下落しました。ガソリン価格の-4.7%がこの下落を牽引しており、2021年1月以来の前年同月比マイナスとなりました。

    ガソリン価格の前年同月比低下については、2022年初頭のロシアのウクライナ侵攻時に価格が急上昇し始めたことが大きく影響しています。

    住居費の上昇ペースは3ヶ月連続で緩やかに鈍化

    2023年2月の住居費は、+6.1%と3ヵ月連続で前年同月比の上昇ペースが鈍化してきました。新築住宅価格指数の前年同月比も、1月の+4.3%に比べると2月は+3.3%とで鈍化してきています。不動産の売却手数料を含むその他の所有宿泊費も+0.2%と2月に減速しました。これらの動きは、住宅市場の全般的な冷え込みを反映しています。

    逆に、住宅ローン金利指数は、1月の+21.2%と比較して2月は+23.9%と前年同月比で増加し、1982年7月以来最も速い上昇ペースとなりました。3月8日にカナダ中銀は政策金利の据え置きを発表しましたが、この上昇はまだ金利が上昇している環境下で発生したものになります。

    出典 :
    Consumer Price Index, February 2023 | Statistics Canada
    Canada Consumer Price Index (CPI) YoY | Investing.com

  • カナダ 消費者物価指数 CPI 2023年1月

    カナダ 消費者物価指数 CPI 2023年1月

    カナダ CPI インフレ率 消費者物価指数 関連記事

    カナダ 統計局 によると、2023年1月の消費者物価指数 CPI (インフレ率) は、前年同月比で予想+6.1%の上昇に対して0.2ポイント届かず+5.9%となり伸びが鈍化しました。前月との比較では予想+0.7%に対して+0.5%となり、両方の予想比較で下振れしたことになります。

    前月比で、最も上昇に影響したのはガソリン価格で+4.7%の上昇でした。この価格上昇は、冬の嵐 (Elliot) による米国南西部の製油所閉鎖に関連しています。次いで住宅ローン金利、食肉価格の上昇が続きました。

    前年同月比でのガソリン価格は+2.9%の上昇で、12月の+3.0%上昇からわずかに減速しています。

    2022年12月の前年同月比+6.3%に比べて1月は+5.9%と物価の上昇が鈍化しましたが、1年前の2022年1月は、ロシアのウクライナ侵攻の脅威の中で緊張が高まり、サプライチェーンの混乱や住宅価格の上昇と相まって物価上昇が強かった月のため比較的伸びが鈍化したように見えるのかもしれません。

    Canada Consumer Price Index (CPI) YoY

    出典 :
    Consumer Price Index, January 2023 | Statistics Canada
    Canada Consumer Price Index (CPI) YoY | Investing.com

  • カナダ 消費者物価指数 CPI 2022年12月

    カナダ 消費者物価指数 CPI 2022年12月

    カナダ CPI インフレ率 消費者物価指数 関連記事

    概況

    カナダ 統計局 によると、2022年12月の消費者物価指数 CPI (インフレ率) は、前年同月比で予想+6.4%の上昇に対して0.1ポイント下振れし+6.3%となりました。前月2022年11月との比較では+6.8%から0.5%下回り伸びが鈍化しました。

    価格の上昇幅が減速したのは主にガソリン価格や持ち家の建て替え費用で、逆に上昇幅が加速したのは住宅ローン金利、生鮮野菜、パーソナルケア用品などでした。

    食料品とエネルギーを除いたコアCPIは、前年同月比で予想+6.1%の上昇に対して+5.3%となり、こちらも伸びが鈍化したかたちとなりました。

    前月比で見ると0.6%の減少となり、月間下落率としては2020年4月以降で最大となります。そのほとんどはガソリン価格の影響によるもので、こちらも同月以降で最大の月間下落率を記録しました。

    Canada Consumer Price Index (CPI) YoY

    ガソリン・燃料油価格は前月比で大きく下落

    ガソリンスタンドで消費者が支払う価格は前月比で-13.1%減少し、2020年4月以降で最大の月間下落率となりました。これは世界経済の減速懸念に伴う原油価格の下落や、中国でのCOVID-19の広がりによる需要減を反映しています。

    前年同月比では2022年12月のガソリン価格は+3.0%の上昇となっていますが、11月の+13.7%よりも上昇幅は減速しています。

    原油価格の下落を反映して、燃料油などの価格も前月比で-14.8%の減少となっています。前年同月比では+51.2%の上昇となっていますが、こちらも11月の+73.4%よりも上昇幅を下げて来ています。

    耐久財価格は減速

    2022年12月の耐久財 (何度でも使用でき使用期間も長い有形の製品、例えば、家電製品、家具、自動車など) の価格は、前年同月比で11月の+5.3%から上昇幅が+4.7%に低下し3ヵ月連続の減速となりました。

    家電製品の価格は、前年同月比で11月の+7.4%の上昇から12月は+2.8%と同じく上昇ペースが鈍化し、前月比では過去最大の下落幅である-4.1%の低下となりました。

    同様に、家具の価格も前年同月比で11月の+8.1%から12月は+6.4%と上昇幅は低下しました。これらの価格上昇の鈍化は、サプライチェーンの圧力が緩和され輸送コストが低下し、需要が軟化する中で発生したと推測されます。

    自動車の価格も前年同月比で+7.2%の上昇ですが3ヵ月連続で前年比の伸びが鈍化しており、これは中古車需要の低下を反映していると思われます。

    住宅建替価格は引き続き伸び悩む

    前年同月比で2022年12月の持ち家の建て替え費用は+4.7%、その他居住関連価格が+2.5%と引き続き比較的低い数値となり住宅市場の冷え込みは続いています。

    住宅ローン金利の指数は政策金利の上昇環境が続く中、前年同月比で11月の+14.5%に続き12月も18.0%となりCPI全体に上昇圧力をかけています。

    食料品価格の伸び率はやや鈍化

    店頭で消費者が支払う食料品の価格は前年同月比で+11.0%となり、前月11月の+11.4%と比較してわずかに減速しました。過去5ヵ月間の価格上昇率は+11.0%前後で推移しています。

    2022年12月は、ノンアルコール飲料が+16.6%、ベーカリー商品が+13.5%、コーヒー紅茶商品が+13.2%、その他調理加工品が+11.5%、保存・調理加工フルーツが+7.2など、多くの食品項目で価格の上昇ペースが緩やかになって来ています。

    ただし、生鮮野菜の価格は11月の+11.2%に続き12月も+13.6%となり価格の鈍化は確認できませんでした。産地が天候に恵まれなかったトマトが+21.9%、そしてその他の生鮮野菜も+11.7%と野菜全般に価格上昇の加速が見られました。

    パーソナルケア用品価格は引き続き速いペースで上昇

    2022年12月のパーソナルケア用品の価格は前年同月比で+9.9%となり、1983年2月以来の大きな伸びとなりました。個人用石鹸、トイレタリー用品、化粧品、口腔衛生用品、その他パーソナルケア用品の間で幅広く上昇し、2021年4月以降引き続き価格の伸びは上昇傾向にあります。

    地域別では全州で上昇ペースが鈍化

    前年同月比で2022年12月は、全州で前月11月に比べて上昇ペースが鈍化しました。これは大西洋岸地域の暖房用燃料油の価格低下が主な要因となります。ガソリン価格も全州で下落しており、最も大きく下落した州はアルバータ州とカナダ大西洋州でした。

    出典 :
    Consumer Price Index, December 2022 | Statistics Canada
    Canada Consumer Price Index (CPI) YoY | Investing.com